そっと秋風に漂う君の声
振り向けけばまた誰もいない 思いすごしと
うつむく僕にざわめきが笑う
今でもその瞳は誰かの心の灯を
灯しているのだろう
君がまだ
隣にいるような気がするこの場所は
また少し冷たい風が吹いて
色づいたひとひらの葉
手の中にゆらり落ちて
記憶の彼方に消える
歩幅合わせて歩いた帰り道
1人きりではこんなにも遠く感じて
ぬくもりだけが置き忘れたまま
優しい風に吹かれ
散らばった想いや夢の欠片達
もう一度出会った日に時計の針が戻って
全て取り戻せる時が来ても
きっとまた同じように 泣き 笑い 悩み
2人 違う道を選ぶだろう
形のあるモノは消えてゆくけど
記憶の中 色褪せずに宿り続ける
君がまだ
隣にいるような気がするこの場所は
また少し冷たい風が吹いて
色づいたひとひらの葉
手の中にゆらり落ちて
次の季節を知らせる
僕はまだ 旅の途中 今も胸に響いている
その言葉を抱いて歩いてゆく
ありふれた景色 そして
君と居たこの場所が大切な過去に変わる
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