何も無い場所だけれど ここにしか咲かない花がある
心にくくりつけた荷物を 静かに降ろせる場所
空の色映し出した 瑠璃色の海 遥かから聞こえる
あなたの笑い声は よく聴けば 波の音でした
寂しさ隠せずにいるなら 一人になればいい
囁くほどの声で呼んでいるのは いつも 同じ名前
あの優しかった場所は今でも 変らずに 僕を待ってくれていますか?
最後まで笑顔で 何度も振り返り 遠ざかる姿に 唇 噛み締めた
今はこみ上げる 寂寞の思いに 潤んだ世界を 拭ってくれる
指先を 待っている
♪
影が教えてくれるのは そこにある悲しみだけじゃない
うつむく顔を上げて振り返れば そこにある光に気付くだろう
同じ数の出会いと別れ でも割り切れなくて
余るほどの想い出をいつまでも 胸に咲かせながら
雨上がりの道は泥濘るむけれど 今ここに 生きている証を刻むよ
どうかこの涙を しおれかけの花に 喜びの彼方でもう一度咲けるように
願いは海風に 吹かれて大空へ やがて小さな 虹をわたるよ
いつの日か その足で
♪
ここにしか咲かない花 ここにしか吹かない風
ここでしか聴けない歌 ここでしか見えないもの
ここにしか咲かない花 ここにしか吹かない風
あの優しかった場所は今でも 変らずに 僕を待ってくれていますか?
ふいに込み上げる 寂寞の想いに 潤んだ世界を拭ってくれる
雨上がりの道は泥濘るむけれど 今ここに 生きている証を刻むよ
いつかこの涙も 寂寞の想いも 忘れ去られそうな時代の傷跡も
燦然と輝く あけもどろの中に 風が運んで 星にかわる
そんな日を 待っている
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