ひと月ぶりに快晴の日曜日
だから渋滞も仕方ない
海は もう目の前に見えだしているのに
君の顔が険しい!
どうして女の子と言う生き物は
逃げもしない物に慌てるの?
太陽だって まだこれから
てっぺんを目指す時間なのに
近頃 忙しすぎて 会えずにいたね
仕事の話題はNGさ 夏がすぐそこに!!
久しぶりに手をつなぎ 風にでも吹かれようか?
笑わないで こんな夏も時々は良いじゃない?
にぎわう夏の景色に 手を広げて 君は渚を駆ける
白い波を素肌に焼きつけて
初々しく戯れる恋人達
やけに大胆な水着に
僕の視線がいけば すかさず君の手が
右の頬に飛んでくる
あの夏 君とここで出逢えた奇跡
何もかもの始まりなんだね
一目惚れなんて
僕の人生最初で最後のハプニングさ
寄り添う二人の前を バツ悪そうに
横切る少年も いつか 恋をするのかな?
揺れるブイを捕まえて 海と空の真ん中で
ためらう程強く長く君を抱きしめてた
灼熱の青い海に 氷点下の雨が降り注ぐような
キスをしようこの夏一番の
「次の夏も来ようね!」と
格好つけてみる僕に
目を細める君の しらけ顔は・・・
うれしい証!
久しぶりに手をつなぎ 風に吹かれまたひとつ
大切な季節の中に 想い出刻み込む
三度目の夏が終わる パラソルも閉じられてく
道も混みだす時間だね そろそろ帰ろうか?
はしゃぎ疲れた体を 狭いシートに沈め 眠る君に
見とれる間に シグナルが変わって
あおるクラクションにも
君は気付かない
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