砂煙広がる荒野に立ち尽くす
記憶の奥底から 伸びる影は
風に煽られ 独りで何処へも行けずに
積み上げても 気持ちはまた崩れてゆく
ただ誰かのために「彼」は願った
本当は縋る対象(もの)を 求めていながら
見上げた空の果て 赦しの詩の意味を
いつから僕は知ったのだろう
廻る季節の中 失いたくはない
君が指を差した場所 あの先にある明日を
届かない背中を追いかけていた頃
硝子の向こう側に 映る姿
何を恐れていたのか 拳を固めて
渇いた喉そのままに 息を殺した
ただ心を守るために眼を閉じ
束の間の安らぎだけ 探していたのに
包まれた街の灯 遠ざかる孤独の日
いつから僕はここに居たの?
過ぎる迷いを消し にわかに現れた
君が僕にくれた答(もの)
遙かな砂の果て 眩しい光を見た
あの日の僕は気付いたから
廻る季節の先 歩いて行けること
僕が指を差した場所 何処にでもある明日へ
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