あの子はいつも 一人ぼっちで
横切る電車を ながめている
小さな身に 似合いもしない
影を背中にしょって
七時半着の 電車が通ると
あの子はかけ足で 踏切まで
踏切の向こうでは あの人が
疲れた顔で笑っている
あの子はその日の 出来事を
笑顔でいくつも 話し始める
「先生はとても優しいよ」
「今日はあの子と遊んだよ」
あの人は「よかったね」と頭をなでてくれた
あの子は一人ぼっちで横切る電車をながめてる
もう帰ることの無いあの人をひたすら待ち続け
遮断機の向こうのあの人の笑顔忘れられず
そこから一歩も動きたくはなかった
もう笑えない
もう笑えない
何も聞こえない
何も欲しくない
もう笑えない
もうあの人は
帰ってこない
十三回目の 紅い夕日が
恋瀬の辺に 沈む頃
その現実は 涙飛んだり
少年の頬を伝い落ちた
ずっと夢だと 思っていた
ずっと分からない ふりをしていた
どうしようもなく こびりついた
聞き慣れない 都会の雑音と
匂いと鮮やかなハクチブン
銀色の地下鉄がレールを駆けぶし火花を散らし
まるでありのように同じ方向で進む人の群れ
要塞の屋上に佇むバステルからのレストラン
何もかもが 美しい夢だった
涙の意味を 受け入れようと
すればするほど 喉が乾いてく
時は無性に 流れ続けた
夢が夢のままであるために
もう笑えない
もう笑えない
何も聞こえない
何も欲しくない
もう笑えない
もうあの人は
帰ってこない
みんなあの子に
手を差し伸べる
同情という
とても冷たい手
何を言われても
何を与えられても
彼の部屋の鍵は閉じたまま
♪
あの子はいつも 一人ぼっちで
横切る電車を ながめている
小さな身に 似合いもしない
影を背中にしょって
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