とっさに呼ぼうとして
あなたをどう呼んでいたのかさえ
思い出せないんだと気付きました
それくらいの時間が流れたこと
どこかほっとしてる私がいます
久しぶりに会ったあなたは
やけに饒舌で戸惑いました
私はそれを悟られないように
頻繁にグラスに口をつけて
それでも全然酔えなくて
終電を待っていました
あのノートの切れ端を
その後どうしたんだっけ
まるで将来を誓い合うみたいに
思い込みの激しい年頃だったと
幼さを笑い合えたら良かった
ざらつく心の理由を
うまく言葉にできない
少しずつ開いた距離は
悲しいけれど埋まらない
きっともう
会うことはないでしょう
きっともう
会うことはないでしょう
あなたといるとね
自分を嫌いになりそうなので
いつからか勇気が必要になりました
遠くなるあなたの背中に
単に寂しいだけではないみたいです
あなたに優しくされるほど
ひとりぼっちになっていきます
あなたもきっと独りで
今も戦っているんだろうと
頭では分かるのに
どんどんどんどん惨めになるんです
くだらないやりとりが
こんなに恋しくなるなんて
だけどそんなそぶり見せられない
私には私の道があるんだと
胸を張れる日はまだ来ない
ざらつく心の理由を
今は言葉にしたくない
少しずつ開いた距離は
悲しいけれど埋まらない
いつかまた
会いたいけど怖いんだ
いつかまた
会いたいけど怖いんだ
ざらつく心の理由を
全部言葉にしてみたい
少しずつ開いた距離は
誰のせいでもないんだ
きっともう
会うことはないでしょう
きっともう
会うことはないでしょう
だけどずっと
忘れられないでしょう
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