あけぬれば いずれ
来るると知りながら
歩けや歩け 日の昇る迄
♪
耳を澄ませば聞こえくる
夜のしじま それがはざま 彼方の声
それに呼ばるることの意味
行先は 戻れぬあちらへ渡そう
所詮はこの世も一夜の夢
なら踊れ踊れと声をあげつ
汝よ 生きて何ぞする?
答えを今 持って 逝くぞ
惨劇を具れて!
踊れば 來人具惨
さあ その手取りたもう
こんな宵に迷うなら
行け行け 無縁 血泥のこの道
日は未だ昇らず
♪
空響かせ 笑いさざめけ
手拍子 打ち鳴らして練り徘徊え
かららころろと音をさせ
蹴り遊べ
昨夜に渡ったしゃりこうべ
かくも暗き世に日など射さぬ
なら踊れや踊れ夜のまにまに
汝よ 生きて何ぞする?
答えは今 伴に 在ろう
惨劇となって!
踊れよ 來人具惨
帰るところのない無辜の列となって
後には 野晒しの屍を遺せ
日の昇り来なば
♪
さあ來よ來よと声する限り
その声応えよう
そうよまだまだ足りぬわ足りぬ
この道歩くためにゃ
どうせ 泣くものもあるもなく
親知らずば 子ももたず
さあさ さあさ 踊れよ踊れ
血泥の惨劇を!
かくして 來人具惨
こんな憂き世ならば
万の鬼のわが物顔
それゆえ 我ら 今 人がもとに!
そうだ 伴に逝こうぞ
惨劇はここに!來人具惨
何もかも具れて逝く
我らは地の果てまでも
そうして 踊り明かした暁
皆で伴に消えよう
しかるに日は未だ昇らず
ならば 日の昇る迄 昇る迄
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