生娘よ 我に媚びぬは何故
暗き現世に 見出すは何ぞ
それは「光」貴方さえも照らす
確かな標 操を捧ぐに足るものよ
無垢なる 穢れし姿
甘美な絶望を 一筋の希望を
♪
戯れか 哀れみか それとも愛情
未だ闇は晴れず 福音ひとつ及ばぬ
世界の片隅で 手繰る生糸が
脆弱であろうとも 縋る姿たるや
まさに憐れ されど愛し
♪
過ちと知って尚 求めてしまうの
其の心が 身体が すべてが欲しい
我は行かん 放しはしない
娘よどうか 穢れなき侭にあれ
嫌よ
此の身はもはや不要なもの
貴方は私だけのもの
聖女よ それ程に 彼の者を欲すか
もう遅いわ 此処なるは魔剣 魔剣?
突き立てよ さすれば
けれど怖いわ
唯一の手段よ 他に術はない
未だ何も見えず
満ちたる混沌を
在る儘受け容れた世界で
解れ 程なく裂かれてしまうまでに
強く濫りに 只 力込めた
♪
嗚呼 悲しきかな 業の深きことよ
禁を侵す愚か者 すべては謀略の儘
目論見の儘よ
もういない 何処にもいない
手に入れたはず
なのに見付けられぬのは何故
祈り捧げど 届くものはなし
灯火も朧に ただ危ういのみの
世界があるだけ
手繰る 生糸が 脆弱であろうとも
縋る姿たるやまさに憐れ
されど愛し
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