君は一枚紙を見せた
綺麗に並んだ文字の束
「歌にも命はあるんだ」と
自分によく教えてくれた
私はその意味など知らずに
ただひたすらに歌い続けた
望んだような声は出なくて
君を困らせた
次も次の日もまた
私は歌を歌い続けた
同じところで躓きながら
何度も言葉を重ねた
躓くことも次第に減った
君は「よく頑張ったね」とーーー
その時確かに感じた鼓動は
私の中に生まれた『心』でしょうか?
旋律をなぞるキカイの声
静かに揺れてる瞳の中
(...)
君は時々本を見せた
綺麗に並んだ文字の束
「人にも命はあるんだ」と
自分によく教えてくれた
私はその意味をよく知った
いつかそれが終わる日が来ると
そしてもう二度と
目を覚ますことも無いと
そこに命があるの?
それが人を動かしてるの?
「当たり前だろ」君は笑った
この先もずっと君のそばで
歌いたかった
歌いたかった
でもそれは叶わないんだ
その時確かに軋んだ歯車
私の中で藻掻いてる『心』の音
旋律をなぞるキカイの声
静かに揺れてる瞳の中
(...)
もう君のメロディ間違えずに歌えるよ
だからいつもの いつものように
くしゃくしゃと頭撫でてよ
初めての声 君を呼ぶ声
今も覚えていますか?
やがて歌は大空を越え飛び立って
いつかくれた君の元へ届いてゆく
私がいつの日か壊れたって
君の歌はずっと
瞳の中 彼方 深く
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