誂えた業に乗せ
ひっそりと爪を研いでいる
煙さえ 我が物に
香り纏わせ お前のように
この身体のどこかに
産まれ持っていたなら
何者にも食せぬ 毒 毒 毒
如何様な美味さかと
嗅ぎ回られもしようが
喉から手が出るほど 毒 毒 毒
ああ 斜に斜にと構えていた諸刃の剣
切っ先に立ってじっといられるのなら
望むがいい
スワロウ スワロウ その吻で
淵く患った病を 求め啄ばむ
願うまま棘を 着こなせればと
いがらがかる喉を 鳴らす
♪
何食わぬ貌にさえ
こっそり牙を宿していたい
齧りつき 平らげて
吼えてはみても お前のようには
その腕の何処に
隠し持っていたのか
腸をも溶かせる 毒 毒 毒
悪しざまに噂をと
欹てられもしようが
生唾 滴るほど 毒 毒 毒
ああ 善かれ良かれと
噤んでいた数多の毒杯
最果てに座して 引導を渡せるのなら
零すがいい
スワロウ スワロウ ただ飢えては
甚く毛羽立った憂いも 舌で転がす
背負うまま呪いごと 羽撃ければと
指を咥え見ているか?
今日も今日とて
口許に修羅を塗りたくる
♪
スワロウ スワロウ まだ耳元で
昏く泥濘んだ迷いも 束の間の影
思うまま綺麗ごと抱き締めればと
地べたを這う世界が哭き止まぬまま
スワロウ スワロウ その吻で
淵く患った病を求め啄ばむ
願うまま棘を 着こなせればと
いがらがかる喉を 鳴らす
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