50センチ四方の枕に寄り添い 外は夕立の騒音
もう少しここに居ていいという感じに フタが閉められた午後
頬に君の髪が吸いついて 短く区切る会話 つなぐ糸
誰よりも近くにいるのに しびれるような一瞬さえ惜しくて
張り裂けそうな本音と悲鳴を 伝えたくて
どちらからでもなく抱き合う
時計を外した腕に時間はなく 季節さえ止まったかのよう
点滅してる無様で根深い不安を 洗い流せるものはなに
いつかは全て消えゆく世界で ふるえるほどなくしたくないものがある
誰よりも近くにいるのに 肝心なことだけ言葉にならなくて
燃え尽きそうな赤い炎を 守りたくて
どちらからでもなく重ね合う
深い深い海の底から まるで遠い水面を見上げているよう
声が白く泡になって ひどく聞き取れないまま 消えてしまいそう
苦しみが交差する視線の先で 濡れた言葉でもいいから 綴ってよ
誰よりも近くにいるのに しびれるような一瞬さえ惜しくて
張り裂けそうな本音と悲鳴を
伝えたくて どちらからでもなく抱き合う
雷鳴が どこからでもなく響いてる
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